レープクーヘン

レープクーヘン [Lebkuchen]

レープクーヘン [Lebkuchen]

ドイツのクリスマスの代表的なお菓子。クリスマスを彩るヘクセン・ハウスもレープクーヘンの生地で作られます。現在のレープクーヘンの原型はキリスト教が広まる以前、エジプトやローマ、ギリシャ時代までさかのぼります。古代ギリシャ時代にはロードス島で作られていました。

レープクーヘンの語源ははっきりしません。甘い、を意味する古いドイツ語“lebbe”からきている、あるいは平らで丸い発酵種の入らないパンを意味するラテン語の“libum”からきていると考えられています。オリジナルのレープクーヘンは13世紀、バヴァリア地方の男子修道院でハーブ液を混ぜて作られたハニー・ケーキでした。教会では祭壇に蜜蝋を灯します。はちみつはその副産物でした。商業的な生産は14世紀にニュルンベルグで始まり、ギルドの創設が承認されたのは1643年のことでした。

レープクーヘンは、はちみつ、粉、アニス、コリアンダー、クローブ、ジンジャー、カルダモン、メース、オールスパイス、ピメント、シナモン、アーモンドなどのナッツ、砂糖漬けの果物を材料とします。有名なニュルンベルグの伝統的なレープクーヘンの香料は古代のスパイス・ルートで届き、町は香料の品質にも厳格でした。レープクーヘンの底には普通オブラートがついていて生地がテンパンにつくのを防いでいます。ホスチア・オブラタの上にレープクーヘンの生地をのせるこの秀逸なアイディアは修道士によるもので、この実際的な方法によりレープクーヘンは間もなくバヴァリア地方の最もポピュラーなスペシャリテになりました。

現在、ニュルンベルグ・レープクーヘンは機械化されていますが、町のベーカリーでは今も飾りを施したレープクーヘンを作っています。

参考文献:http://www.lebkuchen.nuernberg.de/englische_version/index.html
http://www.food-from-bavaria.de/en/reg_spez/einzelprodukt.php?an=63&display_lang=en
http://www.germany.info/relaunch/culture/life/lebkuchen.html

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