フィナンシエ

フィナンシエ [financier]

フィナンシエ [financier]

焦がしバターの香りを特徴とする長方形の焼き菓子。フィナンシエとは財政家とか金融家を意味します。長方形の形と色が金の延べ棒を連想させ、この名が付いたとも言われています。

1890年に刊行されたピエール・ラカンの著の「フランス菓子覚書」には、証券取引所近くのサン・ドゥニ通りに店を構えたラヌという菓子職人が、食いしん坊のフィナンシエたちが服を汚さずにすばやく食べられるようにこのお菓子を考案したと記されています。フィナンシエも、最近は形も味もさまざま。いろいろなヴァリエーションの焼き菓子がフィナンシエとネーミングされています。

参考文献:「名前が語るお菓子の歴史」ニナ・バルビエ/エマニュエル・ペレ著 北代美和子訳(白水社)

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