いちご [fraise](仏) [strawberry](英) [Erdbeere](独)
春から初夏にかけて旬を迎えるいちごは、わが国には江戸時代末期にオランダから長崎に初めて伝えられました。当初は観賞用で、食用として本格的な栽培が始まったのは明治時代末期からです。主な種類はとよのか、女峰(にょほう)、アイベリー、とちおとめ、さがほのかなどがあります。他に時代とともに栽培される品種は変遷し,最近10年間だけで50以上の新品種が登録されています。
また近年は、夏から秋の国産いちごが品薄になる時期に、アメリカ・カリフォルニア、オーストラリア・タスマニア産のいちごが市場に出るようになりました。ビタミンCの含有量が多いのが特徴です。いちご100g(約7~8個)あたり約80mg(レモンの約2倍量)で、1日に必要なビタミンC量50mgを充分に補います。
加熱するととろみがつき、ジャムになりやすいのは食物繊維のペクチンを多く含むためで、ペクチンは腸の働きを促進し、善玉コレステロール増加に役立ちます。