マカロン

マカロン [macaron]

『マカロン・ド・ナンシー』製作/木村成克氏

『マカロン・ド・ナンシー』製作/木村成克氏

マカロンはイタリアで考えられたと言われています。これがフランスにわたり、フランスの食通たちのお気に入りになりました。マカロンはフランス各地で作られ、17世紀にはすでにナンシーのマカロンが評判をとっていました。表面に細かいひび割れのはいった「マカロン・ド・ナンシー」は「スール・マカロン」(Soeurs Macaron)、修道女のマカロンという名で有名です。

18世紀、フランスでは多くの女子修道院でマカロンを作っていました。ムランの聖母訪問会の尼僧たちもマカロンを作っており、これは他の砂糖菓子とともにその地方の名産品でした。1748年、王太子と王太子妃はムランにあるサント・マリー聖母訪問会の修道院を訪れました。この時、市長は訪問者たちをビスキュイ、マカロン、砂糖菓子などでもてなしたといいます。

何百種類とあるマカロンの中で現在の主流はマカロン・リスです。リス(lisse)とは“すべすべした”という意味を表します。マカロン・リスはパリで作られたことから別名「マカロン・パリジャン」ともいいます。今、マカロンというと一般的にはこの「マカロン・パリジャン」をさすようになりました。

参考文献:「ラルース料理百科事典」(三洋出版貿易株式会社)

タイトルとURLをコピーしました