りんご

りんご [pomme](仏) [apple](英) [apfel](独)

りんご [pomme](仏) [apple](英) [apfel](独)

りんごは有史以前から栽培されていたようです。わが国では平安時代の中頃から「りんご」の名が記録されていますが、それは中国から渡来した果実の小さな野生種であり、現在の品種群は明治時代の初めにアメリカから導入されたものがもとになっています。以後、開発が繰り返され、現在の栽培品種のほとんどはわが国独自のものです。

主な種類はふじ、紅玉(こうぎょく)、陸奥(むつ)、ジョナゴールド、さんさなどがあります。この他にも千秋、王林など、よく知られた品種は数多くあります。外国からの品種導入はこれまでに1000種以上を数えますが、昭和初期に始まった品種改良の努力はわが国にバラエティに富んだ、品質のよいりんごをもたらしています。また「1日1個のりんごは医者を遠ざける」と言われるほど、りんごは体によい果物として知られています。

他の果物と比べても、カリウム、カルシウム、鉄、食物繊維、ビタミンC、有機酸が多く含まれています。カリウムは体内のナトリウムの排泄を促すので高血圧予防に効果があります。食物繊維のペクチンは整腸作用があります。りんご酸、クエン酸などの有機酸は疲労を回復させ、食欲を増進させます。

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